George Hamilton Green's New Series of Individual Instruction Course for Xylophone and Marimba

  • 2016.04.19 Tuesday
  • 09:35



George Hamilton Green's New Series of Individual Instruction Course for Xylophone and Marimba - Modern Improvising and Application of Ideas to Melody for Advanced Players Only -

/ Bob Becker

ものすごく長いタイトルですが、Modern Improvising  と呼ばれています。
こちらは1936-1937年にInstruction Courseと同じく1回分ずつ独立したかたちで発行されたものです。「より進んだ生徒のための」35のレッスンには、優れたインプロヴァイザーとしても知られたジョージハミルトングリーン氏による即興へのアプローチの方法が書かれています。Bob Becker氏により1986年(序文によると1984年)に再版されました。 

各レッスンではまず様々な拍子やリズムパターンで弾く分散和音major(c,e,g,c)、dominant seventh(g,b,d,f)、diminished(c,eb, f♯,a)、minor cord(a,c,e,a)、augumented or whole tone(c,e,g♯,c)が書かれており、それぞれ最後のページはそれらを組み合わせたカデンツァの様なものが載っています。中盤で6thコードやクロマティックでのアプローチを練習して、レッスン15からはこれまでのパターンを使ったインプロヴァイズに入っていきます。
ボブベッカー氏の序文と考察によると、当時の和音は現在ほど複雑なものはなく、それぞれの調に対して上記プラス数種類のシンンプルなものだったようです。それによってなのか、インプロヴァイズの音程的なアプローチはクラシックの変奏曲の考え方に近いような印象を私は持ちました。リズムに関しては長い尺でシンコペーションが続いたり、アクセントがずれたり、当時の音楽ではどのくらい一般的だったのかわからない面白さがたくさん出てきます。これについては後に詳しく調べてみたいと思います。

ここまで書いてInstruction Courseの回に書いた疑問、なぜコードネームが書かれていないのか、について。コードネームはまだ無かったのかもしれない、と気づきました。よく考えてみたらまだジャズが広まる前の時代のこと。なんだか腑に落ちました(気づかなかったのが、すごい。)、そしてクラシック出身の私としては、とてもとてもハミルトングリーンメソッドが身近に思えてきました!

今調べたところによるとコードネーム(chord symbol)は1920年代にジャズミュージシャンの間で必要に迫られて発生した仕組みで、作曲、編曲家、ピアニストのFerde Grofe(1892-1972)とピアニスト、バンドリーダー、作曲家のFerdinand "Jellly Roll" Morton(なんとかわいい名前!)により発案された「らしい」です。
時代的にはこの本が書かれたのより少し前ではありますが、当時の新しい情報の伝わり方や、一般的になったのはいつ頃なのか、またジョージハミルトングリーンにとって必要を感じたものだったのかを考えると、使われていないのは自然なことだといえるかもしれません。

ブログを書くにあたり再読していたら、色々練習を試したいことが出てきたので、今日はここまで。


 

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  • 2018.11.22 Thursday
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