木琴の壁2

  • 2017.08.07 Monday
  • 12:10
暑いですねぇ。
ついに昨日、夏バテで寝たきりとなりました。。今日はゆっくり動いています。

今日は二つ目に感じた壁について。これはかなり個人的な気持ちも入っていますが。

木琴を始めてひとつ目のオドラータのステージを友達が見にきてくれました。なんでも言い合える兄弟みたいな子で、わたしの演奏を聴くのは初めて。
来る前に他の友達(マリンバをよく聴きに来てくれていた)に「すごいかっこいいんだよ!バチを何本も持ってね、大きな楽器を1人で弾くの!」と言われてやってきた彼が、オドラータを聞いて、言いにくそうに、「もっとすごいと思ってた」と。

マリンバとは違うんだよ、とは伝えてあったのですが、それでも正直な感想なんだろうなぁと思い、ショックはなかったけれど、これからどれほどこの「差」と闘うんだろう、と考えてしまいました。

彼はとても音楽が好きで時々CDを貸したりしても驚くほど的確な感想を教えてくれます。
木琴を弾くことがダメなんじゃなくて、私の木琴が全然ダメなんだとはっきり思いました。
すごくなくてもいい演奏はたくさんあるし、4本持たなくても伝えることはできるはず。

アーティキュレーションやダイナミクスの方法を見直して、木琴で音楽を伝える方法をずっと考えています。
ちょっとすごいこともやるバンド、きつねのトンプソンでもそれは同じ。


木琴を選んだ意味があるような演奏がしたいと思っています。

木琴の壁1

  • 2017.07.26 Wednesday
  • 12:15
今日は、マリンバを弾いていた私が木琴を始めた頃に壁のように感じたことについて書いてみます。
いくつかあるのですが、始めてから感じた順に思い出してみる。

解決したものもあるし、まだ途中のものもあります。



今日書くのは一つ目。


「ふさわしいマレットはなにか」ということです。
わたしが今使っているマレットについてはカテゴリ「マレットのこと」に書いています。

吹奏楽をやっていた頃や打楽器アンサンブルの中に出てきたxylophoneを弾くとき、わたしはグラスファイバーやアクリル樹脂、堅い木のヘッドのマレットを使っていました。(プレイウッド01や11、マイクバルターなど)
当然我が家にやってきた小さな木琴もそれで弾いてみたけれど、ものすごくうるさい。これでメロディずっと弾くなんてとんでもないなぁ、と思いました。ウエイトもありすぎて楽器軋んでるし。

経験のある人にはわかると思いますが、「小さな音でずっと」木琴を弾くのはとても大変です。
また、奏法も全くマリンバのまま、つまり、私が大きなマリンバを弾いていた大きな腕の動きのまま堅いマレットで弾こうとしていたので、ますますやかましい。

実は楽器が届く前に、オドラータの一つ目のステージは決まっていました。このまま木琴で本番を迎えるのは無謀だと思いかなり悩みました。

まずマレットを軽くしなくては軋みは解消されないと思い、楽器屋さんでアルバイトをしていた頃マレットのウエイトを計量していたので、それを思い出して当時一番軽かった物を頼みました。それが今メインで使っているsaitoのゴムヘッドシリーズです。
あとは実家にあったおもちゃの木琴を思い出し、おもちゃの木のマレットも買ってみました。こちらも今も使っています。
しかし「木琴らしい音色」のイメージは私の中で堅い明るい音で、ゴムヘッドで弾くのは始めはかなり抵抗があり、木のマレットばかり使おうとしていました。

始めのステージは青空市でのフリー演奏で、外で木のマレットの音で弾いていると、近隣のマンションから苦情が来て、スタッフの方が謝りに行ってくださいました。
苦情を伝えてくれた方は幸いとても優しい方で、その後も青空市は無事に続けられましたが、そこからその日はずっとゴムのマレットを使いました。これから先の活動をどうしたらいいのか不安しかありませんでした。



「マリンバ」と比べて「木琴」を考えるのは止めよう。と思ったことがきっかけで、音色のイメージを見直すことが出来ました。木琴の硬くて明るい音は素敵だけど、それは他の音色の楽器があるときに映えるんじゃないかと思いました。
自分が怖がらないで使える歌いやすいマレット、聴きやすいマレットを考えて選ぶようにしました。
ゴムのマレットでも明るいアタックが素直に出るように弾きかたをとにかく矯正しました。(これはまだ途中。)
自分がイメージする、きれいな木琴の音を色々出せるように研究しています。

木琴、とってもいい音ですね、と言ってもらえることが増えて、xylophoneでも、マリンバでも無い「木琴」の音色を作っていこうと思いました。

マレットの壁についてはこんな感じです。

とにかく自分で聴いて、イメージして合うものを使う。

いま実はちょっと自分で手を加えて作り直してみようか考えているマレットが1つ。うまくいったらまた書きます。

なぜ木琴なのか。

  • 2017.07.10 Monday
  • 01:24
マリンバと木琴を両方弾く機会があると、必ず聞かれること。

「なぜ(マリンバじゃなくしかも卓上)木琴を選んだのですか」

ずっとマリンバで現代音楽を中心に取り組んでいたことはこのブログにも書いた気がするのですが、ではなぜ木琴を今弾いているのかを書いてみようと思います。

ちょうど今日聞かれたので。


マリンバは大きくて、私がやりたいマリンバソロの曲はだいたい5オクターブの楽器(幅2.5〜3メートル)を使います。マリンバの現代音楽はどんどん技巧的になっていて、どんなに手を伸ばしても譜面通り弾けない曲が出来てきたこと。また、腕はやっと届いても、音のミスをなくすためには、腕が長くて背が高い人の100倍は練習しないといけないこと。(その間に腕の長い人たちは100倍音楽的に弾けるようになってるだろう)練習は好きだけど、そんなことを考えたら少し悲しくなってきたのでした。

「低音を」「鳴らせていない」と耳にタコが出来るほど言われてきたこと。これはほんとに辛かった。

5オクターブの楽器は1人で運ぶことができず、(重たい。)自分の演奏の予定を自由に出来ないのも大変だった。(女の子でも1人で運ぶ方はいらっしゃいます。すごいと思う。尊敬します。)

簡単な曲もマリンバになると、私は必ずどこか外す。それが嫌だった。チャルダッシュもチェロ組曲も、本当の楽器の人は間違えないのに、なんでわざわざマリンバで弾いて私は間違えるのか、ずっと悩んでいた。(もちろん、とっても素晴らしく演奏されるマリンバ奏者の方はたくさんいらっしゃいます!尊敬します。)


それでもずっとマリンバを弾いていたのは、自分の音が好きだったからです。あと、マリンバを弾くのは面白いから。


でも倍音がなんだか気難しい低音より、高音の方が性に合っていて、それならばシロホンをやればいいのでは、と思いました。もともと、マリンバもシロホンもとても好きだから。そして二本マレットで演奏するのももともととても好き。ただ、どうせ小さい楽器にするなら、電車ではこべるものにしようと思って、卓上木琴にしてみました。木琴でマリンバの代わりは出来ないけど、木琴と、なにか、だったらもっと面白いことが出来るかもしれないと思いました。

身体の大きさも、今の木琴がふさわしいと思った。

自分の楽器を持ち歩けば、音ミスもへると思った。(たしかにミスは減ったけど、これはまだまだです。)

現代音楽のソロはもうあまり弾けなくなるけど、アンサンブル(こちらも元々は好き)はもっと出来ると思った。

それに現代音楽じゃない時代の音楽が(普通のクラシックの演奏家のように)弾けるようになりたいと思ったのもこの頃。信じられないかもしれませんが、恥ずかしいことにそれまでそんなことを考えたことはなかった。

水野与旨久先生に、習い始めました。水野先生は素晴らしいマリンバ奏者です。4オクターブの楽器で伴奏をつけて、本当にブラボーな演奏をされます。オドラータを結成するヒントになりました。



そして木琴を始めて、今に至る。


までにはもっといろんなことがありましたが、まだこれからもいろんなことがあるでしょう。今までぶつかってきた、木琴の壁についてはそのうちまた書いてみます。

マリンバも大好きなのでこれからも弾きます。でも、もっと上手な人はたくさんたくさんいると思います。そんな方のマリンバをぜひ聴いて、みんなマリンバを好きになってほしい。

でも私は、小さな木琴を誰にも負けないぐらい上手になります。いろんな人が木琴を好きになってくれますように。

がんばろ。